満ぷくアロマさんの玉手箱

アロマなこと、・・・心にポッと浮かんだこと・・・

日々の暮らしの中 満ぷくアロマさんがポツリポツリとつぶやいています。

№11「休日のフリージア」

毎回庭に咲いた花々のお話になってしまうのですが・・・


GWラストの日、真っ青に晴れた空を眺めながら、外にも出ず部屋で過ごしていたのですが、あまりにも雑然とした自分の部屋にふと気が付き、お花でも飾らないと、、、と。


庭に一輪だけ咲いていたフリージアを見つけ、さっそく生けて部屋に飾りました。入口付近に置いた花瓶から香るフリージア・・・もしかしたら世界で一番好きな香りかも知れません。


香りの女王であるローズを差し置き、です。


以前、フリージアの精油が欲しくいろいろ調べてみたのですが、精油と呼べるものがなかなかなく、一か八かで合成のフリージアのエッセンスを購入したのですが、天然とは程遠い香りにがっくりきたものです。


花瓶に入っているフリージアの前を通るたびに、芳醇でなおかつフラワリーでフレッシュ。たった一本から漂う香りがあまりにも深くて。


フリージアを視覚からみると、一見平凡で単純な黄色のお花ですが、香りときたらどの花よりも高貴で純粋で慎ましやかです。


このフリージアのような女性になれてたなら・・・男性のハートを掴むのもそんなに難しいものではないかも?知れませんね^^


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№10「香水」

すれ違いざまに漂ってくる香りで、何とも言えず良い香りを漂わせている女性に出会います。私の個人的統計によると、特に40~50代の方が多いかと。私自身も「香水」と名の付くものは大好きで、若い頃は会社に行くときにつけ忘れたりすると、何か“忘れ物”をしたようでしっくりこない一日を過ごしたものです。

また、人間の「鼻」たる器官は、良くできた器官で、大変良い香りでも、顔をしかめたくなる不快な香りでも、ずっと嗅いでいると慣れが生じて麻痺し、今一体自分がどれだけの香りをはしているのかわからなくなってしまいます。そう言う私も、毎日つけている香水なので、毎日ちょっとづつ増えていったのでしょう・・・私の後に“香水の道”がついていると言われた時代がありました。


今では、


 

 

 

 

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№9「刺青とアロマとセラピスト」

大変美人な方をトリートメントしました。

透けるような真っ白いお肌でなんとも上品・・・。世の殿方たちが触れたくても、ちょっとやそっとじゃ触れられない肌にいとも簡単に触れさせてもらえる “ アロマセラピスト ” という商売は、なんとも不思議な “ お得感 ” を感じる職業だなと。トリートメントを終えた後、なんだかとっても得をしたような気がして、自分の手のひらをまじまじと眺めてしまったのも初めて。

 

ゼラニウムの甘い香りがそうさせたのだろうか・・・?

 

そういえば、占い好きの私は、以前に前世を見てもらったことがあり、古きは修道院のシスター、そして輪廻転生 生まれ変わっては江戸時代に刺青師だったといわれたことがあります。

綺麗な女性の透けるような肌に、くしくも彫を施していたとは!

そして生まれ変わり、現生ではアロマセラピストという形で、再び肌に触れる職業についています。

しかし、一番思うことはまた一人憧れの女性にめぐり逢うことができ、この方のような素敵な女性になりたいと気持ちを踊らされることです。

 

私自身は結構鈍感なセラピストで、何かスピリチュアル的な気配を感じ取ったりはできないのですが、横たわる背中からは確かに “ 何か ” を発信しているように思えるのです。それが良いものなのか、悪いものなのかなんて小さなことで、その発信を唯一受信できる“セッション”に、これまた不思議を感じずにはいれないのです。

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№8「金木犀の香り」

どこからともなく風に乗って・・・そこはかとなく香り、その香りによって初秋を感じさせる金木犀。えもいえぬ甘く涼しげな香りは、一瞬気が遠くなりそうなほどの陶酔感。なぜか私をセンチメンタルな気持ちにさせます。

この香りをかぐたびに思い出す詩があるんです・・・

 

「私を変えてくれたのは “ キンモクセイ ” という一編の詩の中にある。

“ あなたへの 自然な風に吹かれながら 甘く涼しげ 好かれるように匂い立つ ” 

この意味が恋愛の微妙で 私を大人にした 私を女にした 言葉の宝物」

        

石井克明 著 「素直だね、にね」新潮社

 

~金木犀の花言葉~

謙虚 謙遜 真実 真実の愛 初恋 陶酔 変わらぬ魅力

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№7「The ROSE」

自宅の小さな裏庭に毎年バラが咲きます。うちの母はお花が好きらしく、とくに山野草がお気に入りなのですが、どうも私にはそこら辺に生えている、か細く貧弱な「草」にしか見えません、、、ということで、このバラも日陰&栄養不足でとってもか細いのです。人間で言うならば、一見か細く支えてあげたくなるような女性とでも言いましょうか。女性ならともかく、このバラ、お花屋さんが見たら嘆くだろうな・・・

でもなぜか、母はこのバラが咲いたら必ず一輪挿しに入れて飾るのです。

いつもは「こんな貧弱なバラ、飾るほうが可哀想・・・」と、見て見ぬふりをしているのですが。

そして、今年もこのバラが咲く季節となり、ガラスの一輪挿しに1本そっと飾られていました。

でも、その可憐な姿に一瞬目を奪われてしまいました。なんとも言いようのない優しく淡いピンク色、大輪の花のよこに4つの蕾がついているのですが、日を追うごとに膨らみ、4つすべてが今にも花咲かせようとしています。

びっくりするくらいの美しさです。

 

そのバラに鼻を近づけて・・・

 

言い表しようのない上品な香り。今にも消えてしまいそうなくらいのかすかな香りなのですが、しかし、その芳香は気が遠くなりそうなほどの品格です。

精油の中でも、ローズは破格で1本当たり数万円もする高価な精油ですが、やはりその芳香の表現もまさに “ 女王の香り ” となっています。

ですが、ボトルに閉じ込められた数万円の香りと、実際に視覚で感じる淡いピンク色、茎や葉の瑞々しさ、今にも消えそうな微かな香りという、生きている香りとは比べる以前に、私の中では別物になっていました。

加賀友禅の絵の特長として、“虫食い”があえて描かれているのは有名ですが、バラの葉の虫食いさえも愛おしく、永遠に見つめていたい姿となりました。

やはり、人間のフェロモン同様、このか細いバラの匂い=フェロモンにノックアウトされてしまったのでしょうか!?

毎日深呼吸して、このバラの香りを吸い取ってしまいます。

だって、なんだかかぎたくなるんですもの!バラの前を素通りできないのです。バラの香りの深呼吸が終わると、とても美人になれている気がするのは私だけでしょうか?いや、きっと美人になっているハズ!

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№6「レモンの純白」

むかしむかしその昔・・・レモンで歯をこすると、黄色がかった歯がナント真っ白になる!?と言うのが流行ったのを覚えていますか?

何年前、いや何十年前、私がまだ中学生だったような・・・ レモンの香りに(顔)が反応し、「ウ~スッパイ!」と唇をとがらせながら、レモンを絞った覚えがあります。ガーゼに“チョンチョン”とレモンの絞り汁を染み込ませ、歯にキュキュットこすればあら不思議!前歯2本、白いではありませんか!!当時、それだけで、とても美人になれたような気がして、週末になると『自己流ホワイトニング』をやっていたのを覚えています。

今でこそ専門家の歯医者さんへ行けば、もっと美人にしてくれるでしょうが・・・

アロマの精油でもお馴染みの、柑橘系の代表とも言えるレモン。そのレモンの精油がお口のトラブルのちょっとした「お助けマン」ということを知って、あらためて感心し、レモンのすごさを実感しています。レモンの精油自体は血行を良くしてくれたり、菌を防いでくれる作用があります。したがって、歯磨き粉に1滴垂らし磨くことによって、歯茎を引き締め、歯茎の腫れなどを楽にしてくれたりします。また、お口の中を清潔に保ち、口臭を抑えてくれたりもするので、とってもお役立ちですよね。

 

その他でも、レモンは消化を助けたり、疲労回復やリフレッシュをさせてくれます。てんぷらやフライにレモンが添えてあるのは、単に美味しいだけではなく、油による胃もたれを助けてくれる働きもあったんですね。喫茶店などでも、レモン水をウェルカムウォーターとしてだしているお店がありますが、ほんの少量しか入っていないにも関わらず、口に含んだ瞬間の、あの爽やかさには素晴らしいものがあります。

 

レモン水を飲むと、ちょっと得した気分になるのは私だけでしょうか。そんなレモンは昔からとっても身近にありながら、ちゃんと私たちの生活に“お役立ち”を与えてくれていますよね。すっぱい思いをしながら絞らなくていい、小瓶に入ったレモンの精油はもっと身近な存在になってくれるはず。

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№5「その一瞬にかけて」

お店をするようになってからと言うもの、私にとって生花は欠かせない存在になりました。造花では感じることのできない、いわば永遠ではなく、いつか散ってしまうはかなさと言うか・・・。そんな存在に魅了されています。

ユリ科の種類が好みですが、その中でもとりわけ「カサブランカ」が大好きです。カサブランカは純白で大輪の花を咲かせますが、モノスゴイ勢いで水を吸い込み、花瓶の中に一緒に入れてある、他の花たちを物ともせず水を汚し、いのち尽き果ててしおれる時は、誰よりも醜くしおれていきます。

そして、生命のすべてを賭けて咲き誇る姿は、なんびとたりとも寄せ付けない “ 気高さ ” があります。

あえて、おしべのオレンジ色の花粉で真っ白い肌を汚しながら、“ その一瞬にかけて ” 力の限り咲く姿には目を奪われるほどの『 女前 』さ。

 

その芳香といえば、まさに有名な精油「イランイラン」そのもので、強烈に濃厚で、一度嗅ぐと忘れられない香りです。

甘美で人を陶酔させる香り・・・・。

このセクシャルな香りは、異性を強く引きつけるとかつけないとか・・・・

美人薄命・・・はかなく散るからこそ美しい

 

若者の輝く美しさがすばらしいのも、いずれ老いが必ずやって来るからこそ、その短い瞬間が最高なのかも知れない。

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№4「植物のちゃっかり。」

昔から、植物は私の身近にあり、小学校の頃、母が植えたプランターの“ミニトマト”がやけに美味しかったなぁ・・・としみじみ思い出しています。赤い小さな実を“プチッ”と取り、外にある水道でじゃじゃじゃと洗い、“かぷり”とかぶりついていました。もしかしたら洗ってなかったかも知れないなぁ。今のスーパーのものとは違い、なにせ甘かったのを覚えています。私もアロマのお仕事を始めてからですが、植物を植えるチャンスをもらいました。そこで植物たちを観察してみると、

 

「あらー、ちゃっかりやねー」と言いたくなること発見。

 

それは、必ずお天とう様に、顔や葉っぱの表を向けていることです。

当たり前やん!と言われそうですが。。。。。

どんなに意地悪をして、葉っぱを反対にしてみても、次の日にはちゃっかり光の当たるほうへ手を伸ばしています。

それがなんとも可愛らしくて、、、、、、、意地悪せずにはいられません。

 

毎日、角度を変えても、必ずお天とう様に顔や葉っぱの表側が向いているので、けなげ言うか・・・思わず“ニヤッ”としてしまいます。

こんな“ちゃっかりパワー”がたくさん入っている精油というのは、やっぱりただものではありませんよね。

たまたま私の近くに居合わせた植物さん、意地悪してごめんね。

むかし、可愛い子にはスカートめくりをする男の子いたっけ・・・

意地悪も一つの愛情表現ですよね。

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№3「すっぽかしの恩恵」

お友達、そして彼氏などに“ドタキャン”をくらったり、すっぽかされたり・・・スペシャルな時間を棒にふった覚えはありませんか?「あー・・・せっかくだったのに」とか

「この空いた時間はなにしようかなぁ・・・」だったり。

いえいえそんな時間こそ、違うスペシャルな時間に変えてみましょう。

 

“セルフトリートメント”

 

この言葉をきいて、一見面倒くさそう・・・と、まずは思います。次に「オイルでヌルヌルな体!?」と自分の姿を想像します。

そして最後に後始末のことを考えて、最終的にやめる決心に行き着きます。いやいや、それがぽっかり空いた時間には最適なのです。

 

だまされたと思ってやってみるべし!

 

まず、セルフトリートメントにあたりBGMはとても重要です。お好きなCD(お好みであればロックやヘビメタでもオッケーですよ)やヒーリングミュージックもいいですね。あと、多少なりともお肌を出さなければいけないので、冷えないように暖房などの温度設定も良い具合に設定してください。

そしてライティング!間接照明やキャンドルの“ゆらぎ”はそれだけで癒されます。

ご自分のベットの上でもいいですし、床・畳・どこでもOK。そかし、オイルが多少ついてしまうことや、冷えないようにバスタオルなどを敷くことをお勧めします。

お好みの精油を垂らしたオイルができあがったら・・・・

 

さあ、準備がととのったらいよいよ始めましょうか。

 

スタートは腕からでもいいですし、脚からでもいいです。心臓に向かって優しくマッサージがコツ。難しいことは考えずに、ただひたすら、この世でたった一人の自分を感じ、女王様になりきります。

 

優しいアロマの香りと、自分が自分を癒せる不思議を感じずにはいられません。ふと気が付くと、とっぷり日が暮れて・・・じゃないですが、

「・・・こんな時間か・・・。」と

おぼろげな気持ちで過ぎた時間を感じとれることでしょう。

そして香りに包まれた女王様は、しばらくの間だけ女王様でいられる魔法をかけてもらえるのです。そしてうまくいけば、これからもずっと女王様の気持ちをもって、みんなに愛されながら生きていけるかも知れません。

さて、こんな素敵な“すっぽかし”の恩恵はいかがでしょうか?

一度、ご賞味あれ!

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№2「パチュリーおばあちゃん」

 先日、90歳になる祖母の箪笥から、母がなにやらひっぱり出してきて私にプレゼントと称し、ゲゲゲの鬼太郎が着ている“ちゃんちゃんこ”みたいなチョッキをくれました。彼女いわく、「私が丹精込めて編んだチョッキやけど、ばぁちゃん1回も着てない!(怒)」という訳みたいです。「うむー。微妙やけど・・・でも今、若い女の子の間で流行っている形に近いような・・・」そんなこんなで譲りうけた次第です。

イヤイヤ袖をとおした瞬間に、なんともいえない香りがして、「どこかでかいだ匂い!!」それはまさしく“パチュリー”の香りでした。

そう言えば、パチュリーの香りを『 懐かしいおばぁちゃんの箪笥の中の匂い 』と習ったっけ。

 

実際には、深く重いオリエンタル調の香り、しいて言えば墨汁のような香りなのですが、しかしこれが不思議で、ほかの精油とのブレンドにほんの少しプラスするだけで、クラシカルで大人びた、そしてセンチメンタルな香りになるのです。

パチュリーはオリエンタルタイプの香水には必ずと言っていい程ブレンドされていて、香水の保留剤としても用いられています。

1960年代(優しさ・セクシャリティ・優雅な雰囲気が一大ムーブメントとなった時代)の香水として大流行したそうです。

 

おばぁちゃんとセクシー・・・この二つの顔を持つパチュリー。

どちらの顔が本当のあなたなのかしら?

いずれにせよ、ゴージャスな大人の女性、そしてコタツで丸くなる優しいおばぁちゃん、その二つが同居している精油であるパチュリー・・・

奥が深すぎる、、、、、、

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№1「早春吉日」

 犬年生まれの私は、そもそもニオイ(香り)というものを感じることに敏感でした。小さい頃よく “ガチャガチャ” という、文房具店などの店先に置いてあって、確か10円くらいを入れるとおもちゃが出てくるそれはそれは楽しいマシーンがありました。

私が小学校3年生くらいだったでしょうか・・・「香水シリーズ」たるものを発見してしまい、マシーンを目の前にし小学生ながらお金の工面を考えた次第です。“ちゃりーん”とお金を入れて取っ手をぎりぎり回すと、まあるいボールが “ぼとっ” と落ちてきて、中には親指くらいの輝“香水らしき”ものが入っていました。なんとも言えず大人になった気分になれ、すべての香水シリーズを揃えてしまった思い出があります。

でも、ちょっと笑えるのが、もったいなくて殆ど使えず、気が付いた頃にはおもちゃの香水には興味がない年齢になっていて、あえなく処分してしまったことです。

 

アロマを勉強し始めたとき、香水と精油とは私の頭の中では結びついておらず、「香水=人工香料」「精油=天然100%」と、へんてこりんな考えを持っていました。しかし勉強が進むにつれ、もともとも香水の原料は精油であるということが分かりました(情けなや・・・)。そして最近1冊の本に出会い、その考えが完璧なものになりました。

その本の文頭には、“香りほど強烈な記憶の形態があるだろうか?”と書かれています。

続いて・・・・

“香りは理性の支配する私達の思考回路にファンタジーや夢を与えてくれる。想像力や説明のつかない欲望の物言わぬパートナーこそ香りなのだ”

 

“香りの秘密は人間が共有する感情の中にある。実に曖昧で、言葉では表現すのは難しいのだが、香りには私達を真の幸福へと導く比類ない力がある”と。

 これは香水のゲラン社の調香師である“ジャンポール・ゲラン”が書いた書籍『ゲラン・香りの世界への旅』に書かれている、ゲラン自身の香りに対する情熱的な文章です。この本の中には、精油の女王ともいえる“ジャスミン”や、花の中の花と称される“イランイラン”など、素晴らしい本物の精油たちが顔をそろえて、香りに対する官能的ともいえる文章で楽しませてくれ、まだ訪れたことのない土地へと空想の旅に連れて行ってくれます。

 なにはともあれ、やはり香りの素晴らしさに“まんぷく”になってしまった私ですが、最後に香りといっても、調合された香水や精油など、イイニオイだけが素晴らしいわけではなく、人には体臭という素晴らしいフェロモンを持ち合わせています。外国ではこの体臭が好まれ、その人の個性とも表されたり、はたまた、人は人を好きになるということは、その人のニオイを受け入れられるかどうかで、恋愛が始まるかどうかの物語だそうです。お顔がうんぬん以前のおはなしになりそうですね。

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